Vook Shibuya – イド / id inc.

Works

Vook Shibuya

映像クリエイターを支援するための様々な事業を展開する株式会社Vookのオフィスデザイン。

リモートワークでも生産性を上げてきた企業の一層の成長拡大のため、一体感とモチベーションを高める「集うための場」を計画しました。「Vook Library」は、プロジェクターやタブレットによる最新の映像、クリエイターによって選定された書籍がディスプレイされ、クリエイティビティを活性化することができるライブラリーです。 社名の由来となったVideo bookからインスピレーションを得ました。ライブラリーをオフィスのエントランスに配置することで、情報の発信源としての企業姿勢を伝えます。本棚を潜り抜けて ワークスペースやミーティングルームに入っていく構成で、本棚の一部には、ベンチやマンツーマンで話すことができるテーブル、立ち話のよりどころとなるハイカウンターなどを組み込んでいます。 これにより、リモートワークでは得られない偶発的なコミュニケーションが発生する空間を実現します。

また、業務内容や気分に寄り添うために、家具には様々なマテリアルを採用しています。本棚はVookのビジョン・ビジュアルから着想を得たブルーで染色し、木の質感が感じられる触覚性の高い仕上げにしています。耐久性の高い紙材の積層によるワークテーブル、リノリウムによるモニターカウンター、キッチンの延長として活用されるステンレスのハイカウンターなど、ブルーを引き立てるモノトーンの家具にもそれぞれ質感を与えました。また、ライブラリーやミーティングルームに設けたサインはアルミ染色によるもので、ビジョン・ビジュアルを実写化したような表現を目指しました。リモートワークが普及した現代においては、1つの空間で複数のオンラインミーティングが同時に行われるシーンも増えてきました。この状況に対応するため、オンラインミーティングに活用できる居場所をオフィス全体に散りばめています。また、一時的に距離を確保できるように、分割可能なテーブル、可動壁、防音性の高いカーテンブースなどを積極的に取り入れています。そして、それらが視覚的に意識されないように整理し、クリエイティビティを補完する整然とした余白と、出社が楽しみになる「集うための場」の実現を目指しました。

2022年
所在地:東京都渋谷区宇多川町
クライアント:株式会社Vook
プロジェクトマネジメント:パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 技術本部 くらし空間コンセプト研究所(河村晃宏・足立卓実・奥津拡)
設備設計:パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 技術本部 くらし空間コンセプト研究所(塚本英勝・仲宗根遥)
インテリアデザイナー:株式会社イド(小栗誠詞・渋谷明)
施工会社:株式会社ディプス(田中仁朗・牧田正蔵)
フォトグラファー(01–18):bird and insect ltd.(shuntaro)
フォトグラファー(19–21):株式会社イド(小栗誠詞)