NOSE SHOP TAKANAWA
ニッチフレグランスを専門に取り扱う NOSE SHOP TAKANAWA のインテリアデザイン。


















NOSE SHOP のブランドコンセプト「Follow your NOSE.(自分の鼻を信じて進め)」から着想を得て、香りを探しに行きたくなる空間を構想しました。歩みの中に新しい発見や偶然の出会いが生まれる構成は、再開発が進む高輪という街の印象とも重なります。
既存店舗では、香水が直線的に並び、圧倒的な量感と連続的に嗅ぎ比べる楽しさが魅力でした。その魅力を受け継ぎながら、本店舗ではより有機的に、香りを探し歩く体験を形にしました。曲線を描く什器が視界に見え隠れを生み、一巡しただけでは見つからなかった香りに不意に出会うことができます。什器の配置や段差の構成によって、反対側に回らないと見えないもの、通り抜けた先で初めて気が付くものなど、空間の回遊性そのものが発見を誘発する仕組みとなっています。
大きな弧を描く什器のモチーフは、調香師のアトリエにある「オルガン」と呼ばれるラウンドテーブルです。円形の形態を拡張し、複数人で香りを楽しめるように設計しました。包み込むような曲線が、香水や人との距離を親密なものとし、嗅覚を通じた体験をより豊かなものにします。
主要なマテリアルは、什器に施したグレーの特殊塗装と、床に敷き込んだグリーンの床材です。どちらもニュアンスのあるテクスチャーで、香水を柔らかく引き立て、霧の中を歩くような静かな広がりを感じさせます。
壁を持たない島のような店舗区画にありながら、有機的な曲線で構成された什器が空間に存在感を与えています。どの方向からでも立ち寄ることができる開放的な構成とした結果、多くの来訪者が香りを楽しむ賑わいにあふれた場所が生まれました。
2025年
所在地:東京都港区高輪(ニュウマン高輪North3F)
クライアント:NOSE SHOP株式会社
インテリアデザイナー:株式会社イド(小栗誠詞・岩瀬駿也)
施工会社:株式会社CURVES(藤原康彦・井口貴司)
照明会社:株式会社モデュレックス(小川直美・福島 清加)
フォトグラファー:株式会社イド(小栗誠詞)